奇門遁甲（きもんとんこう）

奇門遁甲（きもんとんこう）とは、方位の吉凶を見定める術といったところでしょう。

八門遁甲とも言われ、中国の諸葛孔明が軍事として用いた事で知られています。
奇門遁甲は軍学として利用されただけに、非常に複雑かつ精密です。
三国志の諸葛孔明が得意としていたという占いともいわれています。
戦争などの戦いに用いられ、兵法としての一面があります。
現代の起業や事業展開は古代の軍事そのもの。
事業拡大、海外進出は正に国取合戦のようにも見えます。そしてそれらに応じて的確な判断が出来るのが、この奇門遁甲なのです。
現在では、個人の運勢をより良くするための開運術として用いられています。
この奇門遁甲は、目的別に方位が選べるといった特徴があります。
引っ越しやプロポーズ、営業活動や交渉事、恋愛等その目的に応じて日時の吉方位を割り出して、その吉方位に行動することで運が開けるというものです。
目的別に方位が選べるといった利点があります。
奇門遁甲は刻一刻と過ぎ行く時間に対応する為、暦は3ヶ月ごとに出版されるほどシビアな占術です。

奇門遁甲の歴史
本来、奇門遁甲は兵法の奥義とされていました。
太公望・張良・諸葛孔明等の名軍師達は、この術の達人であったと言われています。
彼らは、遁甲の奥義を駆使して、戦において連戦連勝であったと伝えられています。

伝説によれば、奇門遁甲は太古のむかし黄帝という伝説上の王が、蚩尤という王を討伐に行くが、黄帝の軍は蚩尤の軍と蚩尤のあやつる妖術に苦戦を強いられていました。
そこで黄帝が壇を作り祈ると、夢に九天玄女があらわれ三巻の遁甲の書を授かったとされ、以後、太公望・漢の張良・蜀の諸葛孔明へと伝わったとされます。　
史実的には、後漢書にすでに九宮の説があり、５世紀の南北朝時代の文献には遁甲の名前が見られますから、相当に古い時代からあったことは、間違いないようです。