ラピスラズリ
ラピスラズリは吸い込まれるような深い青色をした宝石で、神秘的な魅力を持っています。
年配の人にとってはラピスラズリという名前はあまり馴染みがないかもしれませんが、和名の瑠璃(るり)という言葉を聞けば、そのイメージを思い浮かべることができるのではないでしょうか。
それほど日本でも昔から人気のある宝石です。
このラピスラズリという言葉は、「石」の意味を表わすラテン語のラピスとペルシャ語で「青」や「空」の意味を持つラズリに由来しています。
青い色をベースに金色の斑点が夜空の星のように点在して輝き、宇宙の神秘さえ感じさせるこの宝石は、数千年も前に登場し、単なる装飾品としてだけではなく、古くから水晶と並び強力な霊力を持つパワーストーンとして多くの人に愛用されてきました。
この原石の主成分は、ラズライト、アウィン、ソーダライト、ノーゼライトです。
特に、ラピスラズリの主成分であるラズライトは和名で「青金石」と呼ばれてことから分かるとおり、ラズライト含有量により深みのある独特な青さが決定づけられるわけです。
一般的にはラズライトとノーゼライトを多く含有すると美しい群青色になると言われています。
装飾用の宝石としてよりは邪気を祓い、幸運をもたらすパワーストーンとしてこの石を愛用している人も多いわけですが、人の持つ潜在的な能力に働きかけ、その能力を最大限に引出す力を持っているとされています。
また、この石の持つ力はそれだけではなく、強力なヒーリングパワーを秘めています。
ストレスを解消し、気持ちを落ち着かせて体調を整え、心身のバランスを向上させ、魂そのものを浄化する力を持ったパワーストーンであるとも言われているわけです。
ラピスラズリは構成要素の含有量の違いなどにより、その品質に非常に差がある宝石です。
また、お手入れも熱や酸性、アルカリ性に弱く、ちょっとした衝撃で傷つきやすいという特性がありますので、汚れを取るなどのお手入れでは、洗剤などは使わず柔らかい布でかるく拭いてやるといった注意が必要です。
購入する時には、これらの点も念頭に置いて、本当に気に入ったラピスラズリを手に入れたいものですね。